タイニー・ラブ
【TIPTOES】2003年/アメリカ
監督:マシュー・ブライト
出演:ケイト・ベッキンセール、マシュー・マコノヒー、ゲイリー・オールドマン、パトリシア・アークエット
おっ!これいいんじゃないの!?と思わせてくれるキャストでした。
それにしてはよそのBlogで取り上げられているのを見た記憶がないし
タイトルも全く聞いたことがない謎の作品。
観賞してみたら・・・重い問題を含んだストーリーでした。
キャロルとスティーブンは同棲中のカップル。
子供を欲しがっていたスティーブンなのに妊娠を喜んでくれない。
その理由は彼の遺伝子にあったのです。
スティーブンは普通の体型だけど彼以外の家族全員が小人症。
ハンディキャップを持って生まれてくる可能性のある子供をどうしたらいいのか
苦悩するキャロルと、拒否をするスティーブン。
前半は男の身勝手さばかりが気になってマシュー・マコノヒーがとてつもなく嫌な男に見えた。
でも彼女と二人で結婚、出産、子育ての苦難を乗り越え成長していく
心温まるラブストーリーだと思っていたんです。
・・・・結果的にはマシュー演じるスティーブンは最初から最後までダメだった。
女は自分のお腹に命が宿るととたんに強くなる。
小人症のファミリーの明るく前向きな姿に勇気と自信をもらい出産に臨みます。
女性目線で見るとキャロルの気持ちはすごくわかってホロリとさせられるんです。
演じるのはとっても綺麗なケイト・ベッキンセール。
初めて両家の親が顔合わせをするシーンでのケイトの演技はよかった~。
あれは既婚者なら同じような体験した人多いでしょう。
うちの親、変なこと言わなければいいけど・・・ってドキドキですよ。
スティーブンの双子の兄役はゲイリー・オールドマンでこちらは小人症。
出ているのを知っていたからわかったものの普通に見ていたら
気づかないくらいの役作りにびっくりです。
悪役の顔など微塵も見せない物静かで優しいお兄さんでした。
ただマシュー&ゲイリーが双子という設定はあり?年齢差ありすぎなのでは・・・
この作品、偏見とか家族愛とかきちんと伝えて終わらせて欲しかったのに
おかしなところで終わってしまっているのが納得できないんです。
あの夫婦はその後どうなっていくんでしょう?
義兄と嫁の関係も「キスしてもいいのよ」・・・って全く意味不明。
中盤以降いい作品かもしれないと感動しかけたのにラストで撃沈でした。