ペイチェック 消された記憶
【PAYCHECK】2003年/アメリカ
監督:ジョン・ウー
出演:ベン・アフレック、ユマ・サーマン、アーロン・エッカート、ジョー・モートン、ポール・ジアマッティ
未来が見える機械を発明してしまった主人公が巨大企業の陰謀に巻き込まれる
記憶喪失系の謎解きありアクションありのスリリングな作品でした。
極秘プロジェクトに参加したマイケルは3年後記憶を消し多額の報酬を受け取る契約を
結んでいたのに弁護士の元を訪れた彼に手渡されたのは19個の小物が入った封筒のみ。
そのガラクタのようなアイテムが一つ一つ意味のあるものでピンチに陥った時必ず役に立つ。
自分の未来を知ったマイケルが自分自身に送った重要アイテム。
危機一髪の場面でタイミングよくそれらを使うところが実に見事で面白い。
どんな時も封筒を持参しているってところがミソ。
世界を滅ぼすようなすっごい機械を発明するだけあってやっぱり彼は天才です。
封筒の中をガサゴソ探って瞬時にこれだ!と判断して使えるんだもの。
そんなところはゲーム感覚で楽しめました。
この主人公頭脳明晰、IQがばか高いだけじゃない。カーチェイスもやっちゃいます。
FBIでもギャングでもないコンピューターのエンジニアがハードアクションを披露するのは
現実味がなくて笑ってしまいそうになるけれどかっこいいから許します。
バイクのシーンはさすがジョン・ウー作品!という感じ。
他にも研究室の爆破シーンは火薬どれだけ使ってるのかってくらい激しいし
地味目だったけれどしっかり鳩が飛ぶシーンも挿入されていて自然と嬉しくなる。
期待に応えてくれる監督ですね~。
未来を見てしまったらそれはもう未来とは言えない。
なんかこの言葉が頭から離れない。
誰も未来なんて知らない方がいいんですよね。
明るい未来、夢のある未来を描いていたいもの。
この作品に出てきた記憶除去装置・・・こんなの何十年か後に発明されていたら怖いよ。