招かれざる客
【GUESS WHO'S COMING TO DINNER】1967年/アメリカ
監督:スタンリー・クレイマー
出演:スペンサー・トレイシー、シドニー・ポワチエ、キャサリン・ヘップバーン、キャサリン・ホートン
アシュトン・カッチャー主演2005年の『ゲス・フー 招かれざる恋人』は
この作品が元になって作られています。
結婚に人種の壁が立ちはだかるのは両方とも同じですが
アシュトンの方の作品は徹底的にコメディ仕立てだったのに対し
こちらは深刻な問題として捉えられています。
今よりもずっと人種差別の激しかった時代です。
娘が結婚したい相手を紹介したいと連れてきたのは肌の色の違う男性。
両親は彼女に人種や肌の色で人を差別してはいけないという教育をしてきたので、
その教え通り素直に育った娘を誇りに思ってもいいはずなんです。
でもこの事実に直面した時、母親も父親も相手を見るなり
顔がこわばる。言葉が出ない。頭の中はパニック状態。
そこに黒人男性の方の両親も到着し結婚相手が白人の娘と知り驚愕の表情。
人種差別はいけないと言葉でなら何とでも言える。
それが我が子のこととなると話が全く別問題になってしまう。
子供にはもちろん幸せになってもらいたいけれど周囲の風当たりや
二人の今後の苦労を考えたら結婚の許しを言えないのが親の本音なんですね。
これは本当によくわかる。全てが子を思ってのことなのに。。。
双方の両親とも苦悩し様々な言葉が飛び交います。
そして最後に一番反対していた女性側の父親が劇的にしめてくれるので
とても見応えのあるドラマとなっています。
夫が若い二人を前にして言葉を述べている様子を横から妻がジッと見つめていて
その瞳がだんだん潤んでくる姿に私も思わずもらい泣き。
コメント
美人だった
こんにちわ!
昼休みが終わりそうな者です。
この作品はリメイク作は見た覚えが無いのですが、
シドニー・ポワチエ主演のやつは見ました。
ポワチエより、相手役の女優さんが綺麗だったような
記憶ばかりが頭に残っています。
私はアジア人ですが、あんな綺麗な白人女性となら
人種の壁を乗り越えて結婚しても構いませんよ~。
(↑相手から逃げられるわっ!)
No:2649 2006/10/23 13:04 | JIMURL[ 編集 ]
アシュトン・カッチャー君の作品とは違って、重厚な作品で見ごたえがあったでしょ?(^-^)
今観ると、この親の気持ちが手に取るようによくわかりますよね。
また、シドニー・ポワチエが非の打ち所がないくらいの好青年を演じていて、説得力があったように感じます。
ジュンさんが、おんなじシーンで同じように感じてくださって、嬉しいです。
No:2652 2006/10/23 22:03 | shakeURL[ 編集 ]
>JIMさん
こんにちは~
食後の貴重な休憩時間にお越しいただきありがとうございます。
今日はJIMさん何食べたのかな?
毎日新しいお店が紹介されているでしょ。
東京に行ったら足を運びたいので今からチェックしてますよ。
リメイクは黒人女性が白人男性を親に紹介するの。
人種の違う男女の結婚の困難さは同じだけど
アシュトンの方はとことんコメディで面白いですよ。
この作品の若い女性は本当に可愛かったです!
屈託ない笑顔で心の優しい子。
この子だから黒人でも隔たりなく好きになったんだな
というのがすごく伝わってきました。
No:2662 2006/10/24 00:12 | ジュンURL[ 編集 ]
>shakeさん
題材は同じでも見せ方が大きく違いましたね。
でも本当にいい作品でした。
ここまで好青年だと親は反対する理由なんて
ないはずなのに・・・肌の色なんですよね。。。
両親の苦悩も十分伝わってきました。
ベテランの演技も若い方の演技も素晴らしかったです。
感動のラストでしたね。
No:2663 2006/10/24 00:13 | ジュンURL[ 編集 ]
こんにちは~♪
ジュンさん ごめんなさい TBをお返しするのがとても遅くなってしまいました!
アシュトンのリメイク版を観て、こちらもご覧になられたのですね。
私、今から15,6年前に映画を観始めた頃、とても気に入った作品でした。
古い映画ですが、しっかりと作られていて感動したのです。
白人からの黒人差別もありますが、リメイク版のように黒人の世界にも白人への差別ってあるのですね!
ところで私事ですが、今週から職場を変わったお陰で、PCに向う時間がグンと減ってしまった私です。。。
唯一、今日はウィークデーのお休みで、この日は「映画デー」になると思います。
なので、コメントやTBのお返しが遅くなったりする失礼があるかと思いますが、どうぞ長い目でこんな私とお付き合いくださったら嬉しいです。
今後ともよろしくお願いしま~す♪
No:2675 2006/10/25 15:45 | なぎさURL[ 編集 ]
>なぎささん
新しい職場ももう慣れてきましたか?
TBやコメントの件はどうぞお気になさらずに。
私の方も1ヶ月間放置してしまったんですけど
頑張って復帰していきますね。
昔の作品で今よりももっと人種差別の激しかった時代。
それぞれの両親の言葉、両方とも本当によくわかるんですよね。
人種問題以上に親として子供の結婚を考える気持ちとか・・・
これ、いい作品ですよね。だいぶ感動しました。
No:2685 2006/11/23 06:23 | ジュンURL[ 編集 ]
コメントの投稿
トラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
2006/10/23 | シェイクで乾杯! |
招かれざる客
1967年度・米・108分 GUESS WHO'S COMING TO DINNER■監督:スタンリー・クレイマー■脚本:ウィリアム・ローズ■出演:スペンサー・トレイシー/キャサリン・ヘップバーン/シドニー・ポワチエ/キャサリン・ホートン中学生の頃TVで観たことがあって、強烈な印象が....
2006/10/25 | UkiUkiれいんぼーデイ |
招かれざる客
招かれざる客40年近く前の作品・・・「招かれざる客」です。英語のタイトルを直訳すると「夕食に誰が来ると思う?」これが日本で「招かれざる客」となる所が面白い。この映画が完成したのは1967年5月26日。その2週間後、主演の名優スペンサー・トレイシーは逝去し